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カナダへの未成年者の渡航について

CANADA

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本日お届する海外旅行情報は「カナダへの未成年者の渡航について」でございます。

両親の同伴が無く未成年者を海外へ渡航させるのが結構大変だったので、今後未成年者を一人で海外旅行に行かせる皆様のお役に立てればと思い少し書いてみたいと思います。

今回の海外旅行先はカナダです。

まず、12歳(小学校6年生)になる息子をカナダ在住の親戚の家に3週間ホームステイさせてみようということが発端でした。

往路はカナダ在住の親戚と一緒に、復路は息子一人。

息子の航空券を購入する際に、旅行会社の方が「息子さん、お一人で渡航される場合は、英文の出生証明書とか同意書とかが必要で公印確認が必要ですよ」と。

ん!?

パスポートと航空券があれば、行けるんじゃないの?

いいえ、未成年者はそれだけではカナダへ入国できません。

というやり取りがあり

英文の出生証明書? 同意書? 公印確認?

初めて聞くものだらけ

ここからが、大変でした。

そんなものが必要なのか?ということから調べが始まり

まずは、搭乗予定のエアカナダへ問合せ。いるかいらないかはカナダの入国管理局へとのこと。当然英語になるのでスルー。

そして次は、外務省。カナダ大使館へ聞いて下さいで終わり。

最後にカナダ大使館へ。以下のホームページを案内される。

http://www.cic.gc.ca/english/visit/minors.asp

どうやら、出生証明書と同意書は必要らしい。

で、さらにグーグルで「カナダ 未成年 渡航」で検索すると、日本語できちんと整理されて記載されているページがありました。

それは、JTBさんが親切にまとめてくれていました。本当に助かりました。

http://www.jtb.co.jp/operate/jyoken/ovsform/minors_ca.pdf

ちなみに、未成年の渡航同意書に関する条件のある国の一覧はこちらから、条件のある国が結構あります。

出生証明書と同意書については必要と言うことが分かった。

これを英文にするのは、さて誰が?ということになり、色々と検索すると行政書士さんがやってくれるらしい。

ということで、近所の行政書士さんにお願いすることに。

この行政書士さんですが、最後まで力になってくれて本当に助かりましたし、とても感謝しています。

この方がいらっしゃらなければ、不安を残したまま息子を出国させていたと思います。

ここまでを整理すると以下の書類について準備ができました。

  • 英文の出生証明書(戸籍謄本を英訳)
  • 同意書はカナダ政府のホームページより

    記載例は親切にJTBさんがこちらに掲載してくれていました。

    そして、最後まで謎だったのが「公印確認」というもの。

    それを確認している最中に「アポスティーユ」という新たな単語も出現してきました。

    公印確認とは、まず外務書に公印を押してもらい、その公印を押してもらった文書を駐日外国大使館、領事館で認証をもらい申請するものだそうです。

    アポスティーユは、ハーグ条約(認証不要条約)に基づくものだそう。

    このハーグ条約ですが、「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」というものもあります。

    外務省のホームページを見ると「認証不要条約」の締結国のリストにカナダの国名はありませんが、「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約」についてはカナダは締結国になっているんです。

    カナダはハーグ条約を締結しているという人もいれば、締結していないという人もおり、かなり混乱しました。

    公印確認とアポスティーユについて詳しくはこちら

    そこで、この公印確認なのかアポスティーユのどちらなのか全く分からなかったのですが、行政書士さんが何度もカナダ大使館とやり取りをして頂いて公印確認は不要という結論に。

    最後は、英文の出生証明書と同意書について、公証役場にて公証人の証明をしてもらうということで落ち着きました。

    私たち夫婦が息子のカナダ入国のために用意した書類は以下

  • 戸籍謄本⇒英訳⇒公証人による証明
  • 同意書⇒公証人による証明
  • 両親のパスポートのコピー
  • 両親の運転免許証のコピー
  • 行政書士さんとカナダ大使館とのやり取りの全メールの印刷物

    公証人の証明が付保された英文の出生証明書

    公証人の証明が付保された英文の出生証明書


    公証人の証明が付保されたカナダ渡航同意書

    公証人の証明が付保されたカナダ渡航同意書

    これらを準備するのに2週間。出国間際でした。

    妻は、パスポートのコピーを添付するためだけに期限切れだったパスポートを改めて取得。

    息子の初めての海外で入国拒否なんて事態はあまりにも可哀想すぎるので頑張りました。

    一番頑張ったのは母親ですけどね。

    とりあえず、こちらとしては準備万端だったので安心して息子を送り出すことができました。

    カナダに入国した息子からLINEで連絡があり

    「用意した書類は一切見ずに、あっさり入国できました。むしろ帰りは一人で大丈夫か?と心配されました」

    だって!

    良い人だったんだね。。。その係官。

    でも、無事にカナダへ入国できて良かった。

    あとは、一人で帰国できるか!

    今回訪問したサイトのリンク
  • カナダ市民権・移民省(CIC)ホームページ:未成年者が入国する際の案内
     http://www.cic.gc.ca/english/visit/minors.asp

  • カナダ政府:同意書についてのページ
     http://travel.gc.ca/travelling/children/consent-letter

  • カナダ政府:同意書サンプル
     http://travel.gc.ca/docs/child/consent-letter_lettre-consentement-eng.pdf

  • JTB:カナダ 未成年者渡航時の渡航同意書および必要書類について
     http://www.jtb.co.jp/operate/jyoken/ovsform/minors_ca.pdf

  • JTB:カナダ渡航同意書記入例
     http://www.jtb.co.jp/operate/jyoken/ovsform/n02_k05.pdf

  • JTB:未成年の渡航同意書に関する条件のある国
     http://www.jtb.co.jp/operate/jyoken/ovsform/minors.pdf

  • 外務省:海外渡航・滞在 届出・証明
     http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/shomei/index.html

  • 外務省:公印確認・アポスティーユとは
     http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000548.html

  • 外務省:【参考資料】 「外国公文書の認証を不要とする条約(ハーグ条約)」の締約国(地域)
     http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000610.html

  • 外務省:ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)
     http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hague/index.html

  • カナダ大使館
     http://www.canadainternational.gc.ca/japan-japon/index.aspx?lang=jpn

  • エア・カナダ 公式ウェブサイト
     http://www.aircanada.com/jp/